デイサービスの記録は、ほかの介護記録と比べて特有の難しさがあります。
一日のうちに何人もの利用者さんが来所し、送迎・入浴・機能訓練・レクリエーションと予定が詰まっている中で、記録を書く時間は限られます。しかも利用者さんごとに「今日はどうだったか」を個別に残す必要があるため、どうしても食事の場面は後回しになりやすい部分です。
このページは、デイサービスでの食事の記録を書くときに、近い場面の例文をそのままコピーして使ってもらうためのものです。丸ごと使っても、一部だけ抜き出して組み合わせても構いません。
例文はあくまでひな形です。実際の記録は、目の前の利用者さんの様子・対応・結果に合わせて言葉を差し替えてお使いください。
デイサービスの記録で意識したい1点
利用者数が多いデイサービスでは、「今日も変わりなし」で済ませてしまいがちです。ただ、それだけだと前回との違いが分からず、次に対応する職員が参考にしづらい記録になってしまいます。
そこで、食事の場面に限っては「何が起きたか」に「どう対応し、どうなったか」を一言足すことを意識してみてください。短い一文でも、事実・対応・結果がつながっていれば十分です。
- ✗ 昼食時、特に変わりなし。
- ○ 昼食時、普段どおりのペースで全量摂取された。むせなどは見られなかった。
これを土台にすると、以下の例文も自分の言葉に直しやすくなります。
デイサービスの食事記録・場面別の例文
来所時・昼食前の様子
- 来所時の様子は落ち着いており、昼食までの間、特に変化は見られなかった。
- 来所直後は傾眠がちだったが、昼食時には覚醒し、声かけに応じて着席された。
- 午前の活動後、昼食前にやや疲れた様子が見られたため、休憩を挟んでから昼食を提供した。
昼食中の様子(ペース・量)
- 昼食は普段どおりのペースで、主食・副食ともに全量摂取された。
- 昼食の後半、摂取ペースがやや落ちたため、様子を見ながら見守りを継続した。
- 他の利用者さんとの会話が多く、食事に時間がかかったが、最終的には全量摂取された。
- 昼食の摂取量は主食5割・副食7割程度。普段の来所時より少なめのため、次回来所時の様子を観察する。
むせ・水分摂取
- 昼食中、お茶でむせが見られたため、とろみを付けて提供したところ、その後はむせなく摂取された。
- 水分摂取時に軽度のむせがあり、一口量を少なくして様子を見ながら介助した。
- 昼食後の水分摂取はスムーズで、むせなどは見られなかった。
詰め込み・早食い
- 昼食のペースが速く、詰め込みが見られたため、一口ごとに飲み込みを確認しながら介助した。
- 他の利用者さんより先に食べ終えようとする様子があり、見守りを強化しながら声かけで調整した。
食事を始めない・拒否
- 昼食に手をつけられない様子が見られたため、献立を説明し、少量から声かけを行った。
- 普段と異なり昼食への関心が薄い様子だったため、時間を置いて再度お声かけした。
食後・口腔ケア
- 昼食後、口腔内に食べ物が残る様子が見られたため、追加で飲み込みを促し、口腔ケアを実施した。
- 昼食後の口腔ケアを実施し、むせなどなく終えられた。
- 午後の活動に移る前に、昼食の様子に変わりがなかったことを記録として残した。
例文を「探す」のをやめたい方へ
ここまで読んで、「利用者さんの数だけこれを繰り返すのは大変だな」と感じたかもしれません。
実は、そのためのツールを作っています。食事の様子で気づいたこと(むせ・詰め込み・こぼれ など)にチェックを入れると、その場面に合った記録の文章が自動で組み上がる、というものです。文体(です・ます/である)や長さも選べるので、施設の記録の書き方に合わせて調整できます。
利用者さんの数が多いデイサービスほど、例文を探す手間そのものを減らす効果は大きくなります。個人で月あたり数百円から使えます。
※ このページの例文は無料でご自由にお使いいただけます。ツールはあくまで「毎回探すのが面倒」という方向けの選択肢です。
よくある質問
Q. デイサービス以外(施設・訪問など)でも使えますか?
はい。場面の呼び方(来所時・昼食時など)を読み替えていただければ、食事の記録として共通して使えるひな形です。
Q. 利用者さんごとに同じ文面を使い回してもいいですか?
ひな形としてはお使いいただけますが、実際の様子は利用者さんごとに異なります。事実・対応・結果の部分は、その日の様子に合わせて差し替えることをおすすめします。