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介護記録の禁止用語・NGワード一覧と言い換え例|食事の場面でそのまま使える言い換え

「この言葉、記録に書いてもいいんだっけ」——そう迷って手が止まること、ありませんか。

「暴言」「徘徊」「不穏」。現場では普通に使う言葉でも、記録として残すとなると、決めつけに見えたり、利用者さんの尊厳に配慮できていないように読めたりすることがあります。かといって、当たり障りのない表現に逃げると、今度は何が起きたのか伝わらなくなる。

このページは、そのバランスで迷いがちな言葉を一覧にし、事実ベースの言い換え例を並べたものです。食事の場面を中心に、そのまま使える形で並べています。

言い換えの正解は施設や記録様式によって異なります。ここでの例はひな形としてお使いください。

言い換えの軸は「決めつけ」から「見たこと」へ

NGワードに共通するのは、状態や行動をひとことでまとめてしまっている点です。ここに「何が・どのように見えたか」を足すだけで、記録は事実に近づきます。

  • ✗ 不穏。
  • ○ 大声を出す様子が見られ、声かけをすると落ち着かれた。

やることは、決めつけの言葉を、見たままの行動と、その後の対応に分解するだけです。以下の一覧も、この考え方で言い換えています。


記録で避けたほうがよい言葉と言い換え例

感情・態度を決めつける言葉

NGワード 気になる点 言い換え例
不穏 状態を一語で断定してしまう 大声を出す・落ち着かない様子が見られた
暴言 発言内容が分からず、決めつけに見える 「〇〇」という発言があった(発言内容を具体的に記す)
拒否 なぜ拒んだかが分からない 声かけに対し、首を横に振る様子が見られた
粗暴 行動の内容が分からない 手を振り払う動作が見られた
指示が入らない 利用者さん側の問題として断定してしまう 声かけへの反応が見られなかった

食事の場面でよく出るNGワード

NGワード 気になる点 言い換え例
食事拒否 理由が分からないまま断定してしまう 食事を口元に運んでも、口を開けられない様子が見られた
わがまま 評価が主観的 いつもと異なる献立のときに、反応の違いが見られた(具体的な様子を添える)
食べない(決めつけ) 一時点の様子か継続的な傾向か分からない 主食を数口摂取したところで、食事に手をつけられなくなった
早食い・がっつく 見下したニュアンスに読める 一口量が多く、詰め込む様子が見られたため、声かけでペースを調整した
だらしなく食べる 評価語で、行動が分からない 口の端から食べ物がこぼれる様子が見られた

曖昧な数量・頻度の言葉

あいまいな表現 気になる点 言い換え例
いつも 実際の頻度が分からない 直近3回の食事のうち2回で〇〇の様子が見られた
少し 量の感覚が人によって違う 主食を3割程度摂取された
たくさん 同上 主食・副食ともに8割以上摂取された
すぐに 時間の感覚が人によって違う 食事開始から5分ほどで〇〇の様子が見られた

迷いをその場で解消したい場面には

ここまでの言い換えは、意識すれば誰でもできます。ただ、記録を書くたびに毎回この一覧を見返すのは、それはそれで負担です。

食事の様子で気づいたこと(むせ・詰め込み・拒否 など)にチェックを入れると、事実ベースの言い回しで記録の文章が自動で組み上がるツールを作っています。「この言葉、大丈夫かな」と迷う手間そのものを減らすための道具です。個人で月あたり数百円から使えます。

※ このページの言い換え例は無料でご自由にお使いいただけます。ツールはあくまで「毎回考えるのが面倒」という方向けの選択肢です。

よくある質問

Q. ここに載っている言葉は、絶対に使ってはいけないのですか?
施設ごとに記録の方針は異なります。ここで挙げたのは「決めつけに見えやすく、事実が伝わりにくい」という観点での言い換え例です。施設内のルールがある場合は、そちらを優先してください。

Q. 食事以外の場面(入浴・排泄など)の言い換えもありますか?
このページは食事の場面を中心にまとめています。場面が変わっても「見たこと・対応・結果」に分けて書くという考え方は、他の場面にもそのまま使えます。