食事の記録を書こうとして、手が止まること、ありませんか。
「むせが見られた」——その後をどう続けるか。事実だけだと薄く見えるし、きちんと書こうとすると時間がかかる。同じ利用者さんだと内容もほぼ同じで、毎回ちょっとずつ言い回しを変えているうちに、思ったより時間が経っている。
このページは、そういうときに開いて、近い場面の例文をそのままコピーして使ってもらうためのものです。食事の場面ごとに、複数の言い回しを並べました。丸ごと使っても、一部だけ抜き出して組み合わせても構いません。
例文はあくまでひな形です。実際の記録は、目の前の利用者さんの様子・対応・結果に合わせて言葉を差し替えてお使いください。
記録が「使える文章」になる、たった1つのコツ
例文に入る前に、1点だけ。
食事記録が薄くなりがちなのは、「何が起きたか」だけで終わってしまうからです。そこに 「どう対応し、どうなったか」 を足すだけで、記録は一段しっかりします。
- ✗ むせが見られた。
- ○ お茶でむせが見られたため、とろみを付けたところ、その後はむせなく摂取された。
やることは、事実・対応・結果を一続きにするだけ。これを意識しておくと、以下の例文も自分の言葉に直しやすくなります。
シーン別・食事記録の例文
むせ(食事中・水分)
- お茶でむせが見られたため、とろみを付けて対応した。その後はむせなく摂取された。
- 食事中盤にむせが見られた。一口量を少なくし、飲み込みを確認しながら介助したところ、後半はむせが減った。
- 汁物で軽度のむせあり。とろみ剤で濃度を調整し、様子を観察した。
- 水分摂取時にむせが続いたため、看護師へ報告し、食事形態の見直しを相談した。
食べこぼし・口からこぼれる
- 口の端から食べ物がこぼれる様子が見られた。介助スプーンの量を調整し、声かけしながら対応した。
- 口唇の閉じが弱く、食べこぼしが見られた。エプロンで衣類の汚れを防ぎつつ、一口ずつ確認しながら介助した。
- 食事前半にこぼれが目立ったため、姿勢を整え直したところ、こぼれが減った。
詰め込み・早食い
- 口に食べ物を詰め込む様子が見られたため、一度手を止めてもらい、飲み込みを確認してから次の一口を促した。
- 食事のペースが速く、詰め込みが見られた。誤嚥予防のため見守りを強化し、声かけでペースを調整した。
- 次々と口に運ぼうとされるため、飲み込みを目で確認しながら介助を行った。
食事のペースが遅い・時間がかかる
- 食事に時間がかかり、後半に疲れの様子が見られた。休憩を挟みながら、無理のない範囲で摂取してもらった。
- 摂取ペースが緩やかで、後半は摂取量が低下した。疲労が考えられるため、次回は品数や配膳の順を検討する。
- 食事開始から40分を目安に区切り、残りは高栄養の補助食品で補った。
傾眠・覚醒が悪い
- 食事中に傾眠が見られ、摂取が進まなかった。声かけと姿勢調整で覚醒を促しながら介助した。
- 覚醒がやや不良で、食事への集中が続きにくい様子。時間帯を変えて再度提供することを検討する。
- うとうとされる場面があり、安全のため一度食事を中断し、覚醒を確認してから再開した。
食事を始めない・拒否
- 食事に手をつけられない様子が見られたため、献立を説明し、食事の時間であることをお伝えした。
- 口を開けられない場面があり、香りや温度で食事を認識しやすいよう工夫した。
- 食事拒否が見られたが、無理強いはせず、時間をおいて再度お声かけした。
口の中に食べ物が残る
- 飲み込んだ後も口腔内に食べ物が残る様子が見られた。追加で飲み込みを促し、食後に口腔内を確認した。
- 頬の内側に食べ物が残りやすいため、一口ごとに飲み込みを確認しながら介助した。
食後の様子・全体
- 食事全体を通して大きな問題なく、全量を自力で摂取された。
- 見守りのもと、むせなく食事を終えられた。食後の口腔ケアも実施した。
- 摂取量は主食5割・副食7割程度。普段よりやや少なめのため、次回の様子を観察する。
例文を「探す」のをやめたい方へ
ここまで読んで、「毎回このページから探すのも手間だな」と感じたかもしれません。
実は、そのためのツールを作っています。食事の様子で気づいたこと(むせ・詰め込み・こぼれ など)にチェックを入れると、その場面に合った記録の文章が自動で組み上がる、というものです。文体(です・ます/である)や長さも選べるので、施設の記録の書き方に合わせて調整できます。
例文を探してコピペする作業そのものを、丸ごと省くための道具です。個人で月あたり数百円から使えます。
※ このページの例文は無料でご自由にお使いいただけます。ツールはあくまで「毎回探すのが面倒」という方向けの選択肢です。
よくある質問
Q. 例文はそのままコピーして使っていいですか?
はい。ひな形としてご自由にお使いください。ただし、実際の利用者さんの様子に合わせて言葉を調整してお使いいただくことをおすすめします。
Q. 食事以外の記録(入浴・排泄など)の例文はありますか?
このページは食事・食事介助の場面に絞っています。食事の記録を、より具体的に・場面ごとに深く扱うことを目的としているためです。